クレジットカード クレディセゾン

メーンバンク離れを強めるクレディセゾン

流通系クレジットカードの最大手である「クレディセゾン」。

 

連結子会社の不動産事業会社「アトリウム」が 550億円の債務超過となるのを受けて、2009年3月に不動産融資保証事業から撤退します。
そして、1480億円にものぼるアトリウムの債務はクレディセゾンが引き受け、アトリウムは子会社化されました。これにより、グループの信用維持を図ることにしたのです。

 

アトリウムの事業は、不動産流動化事業を中心に92年に開始され、その後 サービサー事業,不動産融資保証事業と業容を拡大していきます。
こうして、セゾングループの不動産事業の中核企業として グループの成長に貢献してきました。

 

ところが、不動産不況で業績が急速に悪化していきます。
不動産融資保証業務における代位弁済が増加し、セゾンのアトリウムに対する債務が約1460億円まで膨らんでしまいました。
ただ、銀行の支援に頼ることはせず、グループ内で処理していく道を選びます。

 

アトリウムの負債総額は巨額で、子会社化するまでに約3000億円ありました。
ここ数年のノンバンク業界での再生事例からすれば、05年に資本・業務提携を結んだみずほ銀行からの支援が考えられるところです。
しかし、総資産を4000億円削ってまで自力での救済に留めました。

 

 

そして、クレディセゾンは 2010年9月、セブン&アイ・フィナンシャル・グループ(7&I・FG)との間で 包括的業務提携を結ぶことを決定します。
セゾンがそごう・西武との間で展開している提携カード事業を合流させ、厳しい経営環境を乗り切るためです。
メーンバンクであり資本業務提携先であるみずほ銀行よりも、流通系という親和性を選ぶほうが得策と判断したわけです。

 

クレジットカード業界では、三菱UFJニコスとセディナが合併編成で銀行系になり、業界大手はメガバンク色が強まっています。
一方 セゾンは銀行管理下を回避したい考えで、このことが セブンアイグループとの提携強化に繋がったと言えるでしょう。
7&Iは、イオン・ダイエーグループと二大流通連合で対峙しているので、銀行部門に続いてカード事業でも対決色を鮮明にしたかたちとなります。

 

11年4月、両者は新会社「セブンCSカードサービス」を設立しました。
そして、そごう・西武との間で発行しているミレニアムカードセゾン,クラブ・オンカードセゾンのカード事業を移管し、会員1000万,取扱高2兆円を目指しています。

 

ちなみに、09年時点の合計会員数は300万人,ショッピング取扱高は6600億円です。